
春風に誘われるように、今日は「桜海老と新豆の土鍋ご飯」をご用意しました。
彩り鮮やかな春のごちそう。素材の旬を生かした、親方マン流の“食べる季節”です。
■ 桜海老の香ばしさ、鉄鍋で引き立つ
駿河湾産の桜海老をたっぷり使用。炊き込むことで、鉄鍋の中に香ばしい香りが広がります。
ひと口ごとに、パリッと香ばしくも柔らかい、春の海の旨みが口いっぱいに。
■ 新豆の甘みと食感がアクセント
使ったのは、今年収穫されたばかりの枝豆。
豆の甘みとみずみずしさが、桜海老のコクと絶妙にマッチ。
シャキッとした三つ葉の清涼感が加わって、まさに三重奏の味わい。
■ 鉄鍋で炊くからこその「おこげのごちそう」
ご飯の底には、香ばしいおこげがしっかり。
一番最後の一口まで美味しいのが、土鍋ご飯の醍醐味です。
桜海老は“生”か“乾燥”か? 〜料理人・親方マンが語る本当の違い〜
春を告げる海の宝「桜海老」。
その姿を見ただけで、ふんわりと潮の香りが心に蘇る——そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、料理人の目線で「生桜海老」と「乾燥桜海老」の違いについて、味・香り・使い方の面からお話しさせていただきます。
■ 生桜海老の特徴 〜儚くて繊細な“旬のごちそう”〜
生の桜海老は、透明感ある淡いピンク色が美しく、まさに“海の宝石”。
**漁期は春(3〜6月)と秋(10〜12月)**と限られており、その期間だけの特別な食材です。
- 味わい:ほんのり甘みがあり、口に入れた瞬間に潮の香りが広がります
- 食感:ぷつっとした繊細な歯ごたえ
- おすすめ料理:かき揚げ、刺身、軍艦巻き、炊き込みご飯の後乗せ
▶︎ 親方マンのおすすめ:「生桜海老の炊き込みご飯」
炊きたてのご飯に、さっと湯引きした生桜海老をふんわり混ぜ込むだけで、極上の一杯に。
■ 乾燥桜海老の特徴 〜旨み凝縮、常備できる万能選手〜
乾燥桜海老は、生をすぐに天日や温風で乾かして作られた保存性の高い食材。
旨み成分(アミノ酸・核酸)がぎゅっと凝縮されており、和・洋・中問わず幅広く活用できます。
- 味わい:香ばしさと塩気、強い旨みが魅力
- 食感:カリッと香ばしい、噛むほどに味が出る
- おすすめ料理:炒め物、スープ、サラダ、出汁素材としても活躍
▶︎ 親方マンのおすすめ:「桜海老と新玉ねぎの和風ペペロンチーノ」
乾燥桜海老をオイルで炒め、香りを立たせてパスタに絡めるだけ。風味が絶品です。
■ 料理人が語る「使い分けの極意」
「旬を味わう」なら生。
「旨みを足す」なら乾燥。
どちらも、それぞれの良さがあり、料理に合わせて使い分けるのが料理人の腕の見せどころです。
■ 親方マンの桜海老は“一味違う”
親方マンが調理に使うものは、駿河湾産の生桜海老と、熟成香のある乾燥桜海老の両方を使い分け、そのとき一番おいしい一皿を提供しています。
素材が違う。だから味が違う。
春の香り、ぜひ体験しにいらしてください。
「生」と「乾燥」、それぞれの桜海老を理解することで、料理の幅もぐんと広がります。
次回は「桜海老のかき揚げ」について、親方マン流の極意をご紹介予定です。
どうぞお楽しみに!
— 親方マン